名古屋市千種区の建築設計 アールアンドエス設計工房のお知らせ

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2017.06.26
フィンランド紀行 8 アアルト大学




アアルト大学って聞いて ぴんと来なかった

最近学校名が変わったらしい

私たちは オタニエミ のヘルシンキ工科大学 といった方がわかりやすい

フィンランドの建築学科のトップ校であるが わざわざ アアルト大学にした

理由はなんだろう それほどアアルトはフィンランドを象徴する人物ということか?

1枚目の写真はこの大学を象徴している 講義棟

とても印象的な形態であるが 内部は なるほどという形になっている

講義室の階段状の椅子に合わせて屋根がだんだんにセットバックして

その間に高窓がある

つまり 階段と平行に 天井も階段型になっていて

垂直部分が ガラス窓という構成

アアルトの得意なハイサイドライトである

 

2枚目は この建物の 裏手の一部 表はタイル張りであるが

緑色の金属板を使った壁や屋根もところどころに配置されていて

単純な形態に変化を与えている どういう理由で この外壁になっているかは

私にはよくわからないが もっと詳しく知りたい

 

いくつかの学部ごとに 中庭を囲む形態であるが

なぜか建築学科の部分だけが 白い大理石の外壁だ

一部、出っ張ったところは なんだろうと 外から見たらわからないが

内部を見て 納得 さすが 光の入り方とそうでない部分の

対比が うまい

この白い外壁と両袖に開口部が付いたフィックス窓の木製建具の

バランスが 本当にいい感じ

中庭の芝生と 1本の樹木(何の木だろう?)のバランスも絶妙だ


2017.06.23
フィンランド 街歩き2




街歩きではいろんな発見がある

建築物だけでなく、外構や、乗り物、お店・・・と

興味は尽きない

その中で 私は街路樹など 植物が好きである

1枚目は霧にかすむ 公園で

日本で言えば桜が咲く前の時期なので 葉っぱを落とした樹木が多い

フィンランドに来て初めてわかたのだが

日本のように多種多様の樹木があるわけではない が

芝生(あるいは単なる雑草か?)の中に 白樺の木が並んでいる

という景色が非常に多く シンプルで きれいだ

建築のデザインも この景色を意識している ようだ

 

2枚目はヘルシンキ大聖堂の少し北側にある 政府関連の施設

クラシックなデザインで正面には銅像が鎮座しているが

正面の植栽は さらっと芝生のみ

そこに入り口の階段の形状に合わせて ブルーの花の花壇

思わず立ち止まって パチリ 

ここまで1色のブルーのパンジーで構成された植込みは日本にはない

近くでまじまじと見ると  間に白いムスカリがちらほら

潔いほどのシンプルな構成がとても品がいい

フィンランドの 物は少ないけれどそれらを生かすという精神をみた

 

3枚目は街中でよく見た ショップの入り口の飾り花

背の高い四角や円筒系の植木鉢に 植込みがあるが

黄色いラッパ水仙だけ というのが多かった

ここは珍しく3種類くらいの花であるが

奥の白いラッパ水仙、手前の黄色い水仙 とブルーのムスカリ

黄色、白、紫の花がほとんどだった

私の好みとぴったり合って やっぱ いいよねー 

フィンランドの国旗が白とブルーの構成であることを思い出した


2017.06.22
フィンランド紀行 7




カンピ広場にある カンピ教会

街の中心部で この広場の地下は バスの発着場や地下鉄の駅、モールなどがあり

最近のヘルシンキの中心部のようだ

平面は楕円形で それが グイーッと持ち上がったような外観

とても印象的であるが 広場の隅にあり 人どおりを邪魔しなく納まりがいい

右手に見えるガラス張りの黒い建物が入口で事務棟などとなっている

内部もシンプルで清潔な教会である  

アアルトもイタリアの街や建築に影響を受けているが

この教会と広場のあり方も なんとなくイタリアのどこかにありそうな

空間構成であると感じた

 

2枚目は港にあるアアルトのエンソ・グートツァイトの本社ビル

1960年頃の作品で 既存の歴史的景観のスケールに対して配慮されている

単純な格子状の外観であるが 近づいてみみると、

大理石と木製建具のバランスがとてもよく 深みのある 品性を感じる建物だ

この写真にはないが 入り口辺りも アアルト独特のデザインで 

これがアアルトかなと一瞬疑ったが まぎれもなく 彼の作品だ 

今回見れなかったが この10年後に作られたヘルシンキ市電力会社ビルは

よく似た形態であるがどうちがうか 見るべきだったと思った

 

3枚目は裏側に回って発見したコの字型にえぐられた部分

アアルトが繰り返し使っている 円形の連続したトップライトの

外部の様子が見て取れる が

太陽光線が弱いときには 照明で補っているという秘密を見てしまった

私が知る限り 本にはこういうことは書かれていなかった

みたことがない ディテールを発見して ウッシッシ である

 


2017.06.21
フィンランド 街歩き1




アアルトの建築を見るのが目的の今回の旅であるが

街歩きも楽しかった 一言で言えば 

この地の建築のレヴェルは大変高いと驚いた

先ずこの写真 フィンランディア ホールを見た後

駅の北側を巡って ヘルシンキ大聖堂を目指していた少し手前で

ふと横道に入った辺りにあった建物 どうも大学っぽいが

普通のまちの建物のようにも見える 

ここからキャンパスですよっていう仕切りがなく

唐突に表れるが何ともシンプルで品があって好みの建築

右手の少し傾斜したアプローチ空間もいい感じ

後で確認したら ヘルシンキ大学 らしい

隣の建物の どれも 設計者や時期は異なるようだが

調和がとれていて 入ってみたくなる 

周辺には政府の建物もいくつかあるようだ

 

2枚目はヘルシンキ大聖堂を見た後 町の中心部へと向かう途中

ヘルシンキのブランドショプ街のようだ 

トラムと停留所と街路灯と…ヘルシンキらしい

 

3枚目はこの日の夕方近くアアルトの建築をいくつか見た後で

たどり着いた カモメ食堂 ちゃんと調べたはずだったのに

この日の夕方は 閉っていた 残念だが まあ、これは映画の世界

記念写真で我慢しよう

すぐ近くに日本人が経営している雑貨屋さんがあるのを思い出して

入ってみる 買うものはなかったが 店主といろいろ話した

現在のかもめ食堂の評判は今一つのよう、 ならばと 近くであたりをつけていた

店について聞いてみると 今一つの反応

じゃあ―どこかおすすめありますか と食い下がる

「シーホース」という店がおいしいよ とのこと

同伴の長女が その店 以前、わざわざ探していったよ  と

じゃーそこだ と 場所を聞いて行ってみた

フィンランドの伝統料理があるという 人気店だった

自由に予定を変更しながら 行き当たりばったりで だけど

勘を働かせて 行動に出るという お気に入りの気まぐれ旅だ


2017.06.16
フィンランド紀行 6




アアルトの自邸とアトリエを見て すっかり満足

このまま帰ってもいいくらいなんだけど 

トラムの24時間券があるので しっかり利用することに

自邸に行く途中にある カンサネラケライトス という建物へ

この建物は厚生年金協会 などと呼ばれているが あまり文献がなく

よくわからなかったが 途中下車すれば見れるといういい場所にあった

到着したのが4時頃で 空いているのかどうかもよくわからなかった

先ずは周囲を1周、 三角形の敷地でしかも高低差があるという難しい場所

この敷地をうまく生かしているということがよくわかった

そういえば自邸といい 高低差 のある敷地を活用するのがうまいのだなと

現地で初めて認識できた この後で向かう ユヴァスキュラのアアルト美術館に

この作品の模型や写真があったが それを見ると 都市計画的な配慮がされていて

もっと丁寧に見なければいけなかったなと反省

何かのデーターでみた内部の写真は 得意の丸いトップライトがある

図書コーナーと魅力的だったので

思い切って受付で 内部は見れますか と聞いた

そうすると、本当はだめだけど ロビー周りだけならいいよと

写真も撮らせてもらえた 

翌日の午後2時から 見学ツアーがあると教えてもらったが

別の予定があるので断念  またいつの日か と願った

 

2枚目の内部の写真はまたまたアアルトらしい仕上がりだった

例のレッグウオーマー柱もあるし、照明も、取っ手や手すりも

アアルトカラーだった

床のパターンは アルテックのプリントのパターンと同じで

この意匠がお気に入りらしい  1952年から56年の作品

次々に代表作ができる頃だ

 

その後もう一度トラムに乗り 空港からホテルへのバスの中で見た

文化の家へ向かった これは少し後の1955年から58年の作品で

平面計画がとてもユニーク

中庭を囲んでひだりがわのホール空間は煉瓦の外壁で覆われ

独特な有機的な形をしている一方、左側のオフィス棟は 長方形の

あっさりしたもの 図面を見ると違和感を覚えるが 現地にいくと

異質な形と仕上げであるが不思議に調和している

2枚目の写真はオフィス棟の入口部分

カンサネラケライトスでも多用されていた緑色の銅版が変色したような

緑青色 こういう外壁は 見たことがないが 煉瓦とよく合っていた

 

 

 


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