名古屋市千種区の建築設計 アールアンドエス設計工房のお知らせ

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2018.03.06
ささやかな工夫




昨年、自宅の大がかりなメンテナンスを行った

主なものは 屋根のカバー工法、外壁の塗装、塀のやり替え

などである

その後、雨水タンクをつけたりした後

寒くなり、生き残っているハーブを冬越えさせたいと

家の中にいれた でも そのままではつまらないと

合板の残りで簡単なプランターボックスを作った

 

これには ヒントがあった

2枚目の写真は昨年見学したフィンランドの

アアルトの自邸である

窓辺に置かれたプランターボックスが印象的だった

欧米では窓辺にスチーム式の暖房機が一般的なので

窓は日本のように掃出しにしないで腰をつけている

でも 植物を窓辺に置きたい時 こんな工夫がある

アアルトの他の建物でも 似たような 生活の工夫がみられた

 

3枚目は我が家のリビングの窓辺

古い木製建具なので 隙間風が入るので

細長い枕のようなものをおいているが

これもヨーロッパなどでよく見る方法

今年は今までのものが汚くなったので新しく作った

そして 折り畳み式のこの障子  実は

以前解体した古い家からいただいた小障子に

小さい丁番をつけて屏風にしたもの

いつもは ちょっとしたぼろ隠し 

今回 日差しがまぶしいときの日除として窓辺に置いたら

なあ~んか 雰囲気が変わった!

一気に落ち着いた 和っぽい雰囲気になった

 

 


2018.02.02
森林見学




寒い1月でした

1年のスタートが少し凍り付いていましたが

明日は節分 春の始まりです 少しリフレッシュしましょう

最近 森林の話に興味を持っています

10年以上前に 三重県の森林組合や木こりの方たちと親しくなる機会があり

材木の生産現場の状況がわかるようになりました

が 川下にいる 我々は 工務店を通しての 

単価であったり、材質であったりで そのあたりの疎通がありません

少し悶々としています

国産材を使いたい気持ちは高いですが 市場性は無視できないし・・・

 

それはともかく、今の日本の森林がどういう状況か いくつか本を読んで

少しづつわかってきました

そんな折、昨年の11月ころ 岐阜の山で木を切るのを見学できました

切るまえにみあげると 空は 葉っぱで 覆われています

切った後は ここにぽっかりと穴が空きます そりゃあそうですよね

2枚目の写真、木の根元をこれくらい切っても まだ倒れてきません

以外にも 丈夫なものです

そのあとで 製材所で 丸太を切るところを見ました

何気ないように見える、柱、梁など木造住宅の資材も

その裏には 多くの人たちの 工夫や努力が隠されていますね


2017.12.04
近江八幡を散策して




久し振りの近江八幡です

佐川美術館を見て、近江牛のランチを食べ

最期に散策とショッピング目当てで来ました

堀周りの風景はいつみてもほっとします

最近NHKの朝ドラなど時代劇でもちょくちょく出てきますね

NHK大阪のつくる番組では定番スポットのようです

 

 

 

かわらミュージアムの方に裏口から上がったところ

歩道に瓦を敷きこんでいます

右はお土産売り場など 左はトイレだったと思います

民家の中を歩いている風情は この場にぴったりです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かわらミュージアムには入らないで敷地のお庭を散策して

通りに出た所に 昔の焼き物用の窯場が保存されていました

写真の真ん中あたり煙突のある場所です

登り窯のミニチュアのようでした

その左の倉庫のような建物も 写真で見るといい感じです

最近、このようなどうってことない、無名性で

街に違和感を与えない建物に惹かれます

かつての日本の街並みはそうだったのでしょうね

近江八幡の堀の南にいくつもの古い通りがありいい町でしたが

今回 あの町並みはどこに行ったの という感じで

空き家が増え、ハウスメーカーっぽい住宅が増え 寂しい限りでした

 


2017.11.28
佐川美術館




11月のある平日 地域の女性会のおばちゃんたちと佐川美術館に行きました

話題になって10年もたっていますが 施工精度がいいので とてもきれいです

入口の門のつくりですでに圧倒され、雨樋のつくりに感心しながら撮りました

開口部分にだけ ステンレス製のカチッとした樋がかけられ

両側に円筒形の吐水口がちょっと突き出ているだけ

ここから雨が落ちますが 今までならここにチェーンがぶら下がっているのですが

開口部のみの雨の量なので大したことはないのでしょうか?

一度雨の日に見てみたい

 

内部は池を取り囲むように配置されています また建物周辺も半分近くは池になっていて

琵琶湖と繋がっているのかなという錯覚を起こしていました

深さは浅いけれど 人工的な池です

アメリカのボストンにあるIMペイのサイエンスセンターの池を思い出しました

その時、池の縁のデイティールに感心しましたが

ここもそのあたりはうまく処理されていました

 

展示室以外の主だった壁は内部も外部もコンクリート打ち放しです

木目がきれいな仮枠を使用し しかも目地は出目地という 大変凝った仕様

廊下の一部に ベンチ用の家具がありました

広場には 古い長持ちのような家具が ベンチ代わりにありました

これらは どこのもの、いつの時代のもの と興味津々

このベンチはひょっとして新しいかも と扉を開けてなかをのぞいてみました

最近は 古びた感じにつくる技法もありますが・・・私にはわかりません

 

同行したおばちゃんたちからは 建築士って変なことに興味を示すのねと

あきれられましたが 探究心はやまずです

 


2017.08.31
リノベ




フィンランド紀行はまだ道半ば 続編 乞うご期待を

この夏は 暑いのと忙しいのとで ちょっとばて気味に

そんな8月最後の日にリフォームの引き渡しがありました

ダイニングキッチンを土間にして

その隣の和室をキッチンにしました

1枚目の写真はキッチンの窓だったところに

大きな開口を作り、両開きドアと引違の網戸を組み込みました

扉を閉めたとき暗くならないようにランマは引違のガラス窓に

いつもお世話になっている建具屋さん、上手に作ってくれました

開口部の両脇は壁や勝手口を解体した関係で新しい木の外壁に

 

中にはいると2枚目の写真のような土間のある空間に

以前のリフォームで新しく作られていた内装を取り払い 元の構造体に

床面は三和土土間 暖かみのある 砂を固めた素材です

壁は柱、一部耐震補強した柱、などそのままで 壁をきれいに塗り替えました

上がり框は杉の板を簀子状に作って

電気の配線は昔ながらの碍子が使われていました

一部残っていますが 不要になった碍子もちゃんととっておきました

照明器具はこの空間に合うものがないので

そっけなく裸電球をぶら下げました   LEDですが・・・

建具も少し寸法があっていないけれどそのままに

 

右側の障子戸の奥は3枚目の写真

あらら 不思議な キッチン

普通の和室の畳の床をフローリングにし

中央にど~んと木の天板で作った流し台とテーブルを置きました

コンロは背面の階段下の押入れの中に・・・

こうすれば配管類がうまく処理できます

何とも 不思議な なつかしい 土間のある ちょっと贅沢な

ダイニングキッチンになりました

住む人は 若い方です 

昭和の人間にとってはなつかしい雰囲気ですが

時代が変われば モダンな価値観に代わるんですね

最近読んだ本で 「モダン」 とは

現代というよりは ラテン語の 「たった今」が

語源だとか  なるほど!


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