名古屋市千種区の建築設計 アールアンドエス設計工房のお知らせ

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2017.08.31
リノベ




フィンランド紀行はまだ道半ば 続編 乞うご期待を

この夏は 暑いのと忙しいのとで ちょっとばて気味に

そんな8月最後の日にリフォームの引き渡しがありました

ダイニングキッチンを土間にして

その隣の和室をキッチンにしました

1枚目の写真はキッチンの窓だったところに

大きな開口を作り、両開きドアと引違の網戸を組み込みました

扉を閉めたとき暗くならないようにランマは引違のガラス窓に

いつもお世話になっている建具屋さん、上手に作ってくれました

開口部の両脇は壁や勝手口を解体した関係で新しい木の外壁に

 

中にはいると2枚目の写真のような土間のある空間に

以前のリフォームで新しく作られていた内装を取り払い 元の構造体に

床面は三和土土間 暖かみのある 砂を固めた素材です

壁は柱、一部耐震補強した柱、などそのままで 壁をきれいに塗り替えました

上がり框は杉の板を簀子状に作って

電気の配線は昔ながらの碍子が使われていました

一部残っていますが 不要になった碍子もちゃんととっておきました

照明器具はこの空間に合うものがないので

そっけなく裸電球をぶら下げました   LEDですが・・・

建具も少し寸法があっていないけれどそのままに

 

右側の障子戸の奥は3枚目の写真

あらら 不思議な キッチン

普通の和室の畳の床をフローリングにし

中央にど~んと木の天板で作った流し台とテーブルを置きました

コンロは背面の階段下の押入れの中に・・・

こうすれば配管類がうまく処理できます

何とも 不思議な なつかしい 土間のある ちょっと贅沢な

ダイニングキッチンになりました

住む人は 若い方です 

昭和の人間にとってはなつかしい雰囲気ですが

時代が変われば モダンな価値観に代わるんですね

最近読んだ本で 「モダン」 とは

現代というよりは ラテン語の 「たった今」が

語源だとか  なるほど!


2017.08.14
フィンランド紀行 12




セイナッツアロで大満足をしたあと

ユヴァスキュラの駅近くのホテルに宿泊

朝 ホテルの近くを 2時間くらい散歩したが

景色といい、建築物といい 思った以上にレヴェルが高い

この街を代表する大学をまず紹介

ユヴァスキュラはアアルトが最初に事務所を開設した場所で

初期の建築もいくつかあるが 名声をはくした後ユヴァスキュラ教育大学の

キャンパス内の主だった建物に関わった

フィンランドは教育のレヴェルが高いと 最近世界でも評判であるが

このユヴァスキュラ教育大学も その一つである

最近は教育大という名前ではなく 単に ユヴァスキュラ大学となっている

日本で教育大学といえば 少しランクが下がる帰来があるが

フィンランドでは 教師という職業は 大変尊敬されている

学校のつくり方をみていると さもありなんと 感心する

1枚目の写真は 丘陵部にある 学生施設

 

2枚目は学生用の食堂の内部

これが1950年代初めの作品とは おどろき

今も立派な現役で しかもちっとも古びた感がない

 

3枚目はこの食堂の入り口ホール

北欧の建築は フィンランドに限らず 

玄関ホールに必ずコートかけがあり充分な面積をとっている

 


2017.08.08
フィンランド紀行 11




アアルトが 前回掲載した セイナッアロ村役場の仕事をしている頃

近くの 別荘地で見つけた場所に

有名な実験住宅 通称 コエタロ を 建てた

村役場とこの住宅は何をさておいてもどうしても見たかった

 

今から60年以上も前の作品であるが

いまだに 魅力的 その大きな要因は

スケール感にあると思う

寸法線の入った図面を見つけることは出来なかったけれど

ベッドのサイズやドアのサイズなどから想像して

これかなというサイズを探し当てた

・・・まったく 自己満足の世界であるが・・・

それによると この1枚目の写真の白い壁の外郭が

14.5メートル角 内部の中庭が9.7メートル角

そして残りのL型の住まいの部分が 115㎡

計算結果に 我ながら 感動した  というのは

我が家のサイズと ほぼ同じである ということで

道理で内部のスケール感が いい感じだったんだ

 

たまたま一緒になったアメリカ人にとっては

ちいさな家かもしれないけれど 日本人には

ドンピシャ の スケール

 

2枚目の写真は天井の高い中庭に面した リビング

中二階の部分は スタジオになっている

 

3枚目はL型の一番端っこの寝室

高さのスケール感覚もやはり素晴らしい

特に過度の横長のポツ窓とその下に置かれた椅子の

バランスが みごとである

 


2017.07.05
フィンランド紀行 10




フィンランドの3日目は遠方への小旅行です

朝早いVRという電車で約3時間 ユヴァスキュラ に向かいます

2階の4人掛けのテーブルを囲む席での快適な鉄道

いつか鉄道旅行をしたいと願っていたが 小規模の夢が実現した

車窓の景色は 本当にきれい  刺激的なものはないが

ひたすら 緑と白樺林と湖 が続く  ちょっと大げさかな?

そしてたどり着いたのは このセイナッツァロ村役場

アアルトの中でも一番好きな建物  と ガイドの アンさんに言うと

そういう人は多いよ とのこと そうなんだ、自分だけではなかったと

いいのか悪いのか・・・?

1枚目の写真は 一番のビューポイント で有名

このアングルはアアルトがグラデーションとなずけた構成で

その建物の一番大事な部分が 一番上部にあるというもの

イタリアのサンジミニヤーノの塔の街をイメージしているらしいが

必要もなくむやみに塔を建てることはしていない

この建物の場合 市庁舎で一番大切なのは議会場 ということで

それを一番上に配置しているがパースペクティブ効果で

山の頂上にあるように見える  と 本に書かれていたが

それを実感し、 この場にいることの現実に感動した

 

2枚目は入口を入ってすぐのホール

このホールから中庭を囲むように廊下と部屋が続いている

この雰囲気、大好きな空間! 役場といっても 人口3000人の

ちいさな村なので スケール感は住宅に通じるところがある

この写真の反対側に階段があり その空間も素敵だが

90度折れ曲がりながら 最上階の議事場へと続く

 

3枚目の写真は 議事場の後ろの傍聴席のようなところ

左側の議会スペースは天井が高いボリュームのある空間であるが

ここは天井が低く ハイサイド窓があり とても落ち着いた空間

長い間 一度は行きたいと あこがれていた場所なので 夢の中にいるような気分だった

使われている素材は少ないが 木部の構成やスケールなどは

アアルトが日本の木造建築を研究していた様子が想像できる そして

使う人の気持ちをよく理解しているので たぶんメンテナンスもやりやすく

長い時間が経過しても とってもきれいだ

そして もう一つの自慢は この建物は わたしと同級生だ ということだ

 

 

 

 


2017.06.29
フィンランド紀行 9 アアルト大学ー2




アアルト大学は広いうえ

見どころが満載で 写真の選択が 大変であるが

ここはというところに絞って この1枚目の写真

前回の白い大理石張りの中庭の内側の様子

建築学科のセクションで ちょうど卒業展が開催中だった

学生のパネルも興味深いが それよりも 本物のアアルトを見ることで

いっぱいだった

この空間 展示スペースと 光の入る部分がうまく処理されている

ガラス張りの展示空間は 展示方法に苦慮するが さすがというところ

 

2枚目は そうだここには有名な教会があったんだと同伴の夫たちが言いだし

広大なキャンパスの端の方まで 延々と歩いて探し出した

その時点で わたしは どういう教会か イメージがなかったが

この外観を 見て あっと 驚いた

そう、これこれ  見たかったんだよ そうか ここにあったのか!!

 

3枚目の写真 あまりうまく撮れていないが

正面のガラス壁が祭壇の背景で その外の森の中に

十字架が立てれらている  実はこのアイデイア

安藤忠雄が 北海道の水の教会で採用した案の 原型

最初、それを知らず 水の教会を見たときは驚いたが

後でこの教会の存在を知り なあんだ そういうことかと合点

図書館でこの教会が見れるかどうか 連絡してもらった時は 休館と聞いた

でも外観だけでも いいから 見てみようということになった

周囲をぐるぐる回ってみていると

教会の中から 一人の男性が 出てきて  どうぞ 中へ

と驚きの展開

十分堪能した後、 話を聞くと、 この教会 予算が乏しく

学生やら関係者での自主建設 らしい

しかも驚いたことに 一度火災にあって全焼したとか

そのあと、 やはりもう一度建設をと 再度資金を調達し

自主建設で 完成したらしい

以前の写真も見せてもらったが 煉瓦の壁の感じが確かに違っているが・・・

プロテスタント系の教会は、以前関係者に聞いたが

本来、信者が何年もかけて献金し、バザーなどで資金を集め

そして建設する者らしい  なので 質素な材料であっても それを大切に使い

心をこめて設計、施工をするものと理解したが

この教会は まさしく そのものであった ことに改めて感動した

中にいた人たちは 近々予定の結婚式の準備をしていたとか

関係者の話が聞けて 本当によかった

最期に とてもすがすがしい 気分になった

 


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