名古屋市千種区の建築設計 アールアンドエス設計工房のお知らせ

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2017.07.05
フィンランド紀行 10




フィンランドの3日目は遠方への小旅行です

朝早いVRという電車で約3時間 ユヴァスキュラ に向かいます

2階の4人掛けのテーブルを囲む席での快適な鉄道

いつか鉄道旅行をしたいと願っていたが 小規模の夢が実現した

車窓の景色は 本当にきれい  刺激的なものはないが

ひたすら 緑と白樺林と湖 が続く  ちょっと大げさかな?

そしてたどり着いたのは このセイナッツァロ村役場

アアルトの中でも一番好きな建物  と ガイドの アンさんに言うと

そういう人は多いよ とのこと そうなんだ、自分だけではなかったと

いいのか悪いのか・・・?

1枚目の写真は 一番のビューポイント で有名

このアングルはアアルトがグラデーションとなずけた構成で

その建物の一番大事な部分が 一番上部にあるというもの

イタリアのサンジミニヤーノの塔の街をイメージしているらしいが

必要もなくむやみに塔を建てることはしていない

この建物の場合 市庁舎で一番大切なのは議会場 ということで

それを一番上に配置しているがパースペクティブ効果で

山の頂上にあるように見える  と 本に書かれていたが

それを実感し、 この場にいることの現実に感動した

 

2枚目は入口を入ってすぐのホール

このホールから中庭を囲むように廊下と部屋が続いている

この雰囲気、大好きな空間! 役場といっても 人口3000人の

ちいさな村なので スケール感は住宅に通じるところがある

この写真の反対側に階段があり その空間も素敵だが

90度折れ曲がりながら 最上階の議事場へと続く

 

3枚目の写真は 議事場の後ろの傍聴席のようなところ

左側の議会スペースは天井が高いボリュームのある空間であるが

ここは天井が低く ハイサイド窓があり とても落ち着いた空間

長い間 一度は行きたいと あこがれていた場所なので 夢の中にいるような気分だった

使われている素材は少ないが 木部の構成やスケールなどは

アアルトが日本の木造建築を研究していた様子が想像できる そして

使う人の気持ちをよく理解しているので たぶんメンテナンスもやりやすく

長い時間が経過しても とってもきれいだ

そして もう一つの自慢は この建物は わたしと同級生だ ということだ

 

 

 

 


2017.06.29
フィンランド紀行 9 アアルト大学ー2




アアルト大学は広いうえ

見どころが満載で 写真の選択が 大変であるが

ここはというところに絞って この1枚目の写真

前回の白い大理石張りの中庭の内側の様子

建築学科のセクションで ちょうど卒業展が開催中だった

学生のパネルも興味深いが それよりも 本物のアアルトを見ることで

いっぱいだった

この空間 展示スペースと 光の入る部分がうまく処理されている

ガラス張りの展示空間は 展示方法に苦慮するが さすがというところ

 

2枚目は そうだここには有名な教会があったんだと同伴の夫たちが言いだし

広大なキャンパスの端の方まで 延々と歩いて探し出した

その時点で わたしは どういう教会か イメージがなかったが

この外観を 見て あっと 驚いた

そう、これこれ  見たかったんだよ そうか ここにあったのか!!

 

3枚目の写真 あまりうまく撮れていないが

正面のガラス壁が祭壇の背景で その外の森の中に

十字架が立てれらている  実はこのアイデイア

安藤忠雄が 北海道の水の教会で採用した案の 原型

最初、それを知らず 水の教会を見たときは驚いたが

後でこの教会の存在を知り なあんだ そういうことかと合点

図書館でこの教会が見れるかどうか 連絡してもらった時は 休館と聞いた

でも外観だけでも いいから 見てみようということになった

周囲をぐるぐる回ってみていると

教会の中から 一人の男性が 出てきて  どうぞ 中へ

と驚きの展開

十分堪能した後、 話を聞くと、 この教会 予算が乏しく

学生やら関係者での自主建設 らしい

しかも驚いたことに 一度火災にあって全焼したとか

そのあと、 やはりもう一度建設をと 再度資金を調達し

自主建設で 完成したらしい

以前の写真も見せてもらったが 煉瓦の壁の感じが確かに違っているが・・・

プロテスタント系の教会は、以前関係者に聞いたが

本来、信者が何年もかけて献金し、バザーなどで資金を集め

そして建設する者らしい  なので 質素な材料であっても それを大切に使い

心をこめて設計、施工をするものと理解したが

この教会は まさしく そのものであった ことに改めて感動した

中にいた人たちは 近々予定の結婚式の準備をしていたとか

関係者の話が聞けて 本当によかった

最期に とてもすがすがしい 気分になった

 


2017.06.26
フィンランド紀行 8 アアルト大学




アアルト大学って聞いて ぴんと来なかった

最近学校名が変わったらしい

私たちは オタニエミ のヘルシンキ工科大学 といった方がわかりやすい

フィンランドの建築学科のトップ校であるが わざわざ アアルト大学にした

理由はなんだろう それほどアアルトはフィンランドを象徴する人物ということか?

1枚目の写真はこの大学を象徴している 講義棟

とても印象的な形態であるが 内部は なるほどという形になっている

講義室の階段状の椅子に合わせて屋根がだんだんにセットバックして

その間に高窓がある

つまり 階段と平行に 天井も階段型になっていて

垂直部分が ガラス窓という構成

アアルトの得意なハイサイドライトである

 

2枚目は この建物の 裏手の一部 表はタイル張りであるが

緑色の金属板を使った壁や屋根もところどころに配置されていて

単純な形態に変化を与えている どういう理由で この外壁になっているかは

私にはよくわからないが もっと詳しく知りたい

 

いくつかの学部ごとに 中庭を囲む形態であるが

なぜか建築学科の部分だけが 白い大理石の外壁だ

一部、出っ張ったところは なんだろうと 外から見たらわからないが

内部を見て 納得 さすが 光の入り方とそうでない部分の

対比が うまい

この白い外壁と両袖に開口部が付いたフィックス窓の木製建具の

バランスが 本当にいい感じ

中庭の芝生と 1本の樹木(何の木だろう?)のバランスも絶妙だ


2017.06.23
フィンランド 街歩き2




街歩きではいろんな発見がある

建築物だけでなく、外構や、乗り物、お店・・・と

興味は尽きない

その中で 私は街路樹など 植物が好きである

1枚目は霧にかすむ 公園で

日本で言えば桜が咲く前の時期なので 葉っぱを落とした樹木が多い

フィンランドに来て初めてわかたのだが

日本のように多種多様の樹木があるわけではない が

芝生(あるいは単なる雑草か?)の中に 白樺の木が並んでいる

という景色が非常に多く シンプルで きれいだ

建築のデザインも この景色を意識している ようだ

 

2枚目はヘルシンキ大聖堂の少し北側にある 政府関連の施設

クラシックなデザインで正面には銅像が鎮座しているが

正面の植栽は さらっと芝生のみ

そこに入り口の階段の形状に合わせて ブルーの花の花壇

思わず立ち止まって パチリ 

ここまで1色のブルーのパンジーで構成された植込みは日本にはない

近くでまじまじと見ると  間に白いムスカリがちらほら

潔いほどのシンプルな構成がとても品がいい

フィンランドの 物は少ないけれどそれらを生かすという精神をみた

 

3枚目は街中でよく見た ショップの入り口の飾り花

背の高い四角や円筒系の植木鉢に 植込みがあるが

黄色いラッパ水仙だけ というのが多かった

ここは珍しく3種類くらいの花であるが

奥の白いラッパ水仙、手前の黄色い水仙 とブルーのムスカリ

黄色、白、紫の花がほとんどだった

私の好みとぴったり合って やっぱ いいよねー 

フィンランドの国旗が白とブルーの構成であることを思い出した


2017.06.22
フィンランド紀行 7




カンピ広場にある カンピ教会

街の中心部で この広場の地下は バスの発着場や地下鉄の駅、モールなどがあり

最近のヘルシンキの中心部のようだ

平面は楕円形で それが グイーッと持ち上がったような外観

とても印象的であるが 広場の隅にあり 人どおりを邪魔しなく納まりがいい

右手に見えるガラス張りの黒い建物が入口で事務棟などとなっている

内部もシンプルで清潔な教会である  

アアルトもイタリアの街や建築に影響を受けているが

この教会と広場のあり方も なんとなくイタリアのどこかにありそうな

空間構成であると感じた

 

2枚目は港にあるアアルトのエンソ・グートツァイトの本社ビル

1960年頃の作品で 既存の歴史的景観のスケールに対して配慮されている

単純な格子状の外観であるが 近づいてみみると、

大理石と木製建具のバランスがとてもよく 深みのある 品性を感じる建物だ

この写真にはないが 入り口辺りも アアルト独特のデザインで 

これがアアルトかなと一瞬疑ったが まぎれもなく 彼の作品だ 

今回見れなかったが この10年後に作られたヘルシンキ市電力会社ビルは

よく似た形態であるがどうちがうか 見るべきだったと思った

 

3枚目は裏側に回って発見したコの字型にえぐられた部分

アアルトが繰り返し使っている 円形の連続したトップライトの

外部の様子が見て取れる が

太陽光線が弱いときには 照明で補っているという秘密を見てしまった

私が知る限り 本にはこういうことは書かれていなかった

みたことがない ディテールを発見して ウッシッシ である

 


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